小さな頃から人間に育てられたネコは、人を母親のように慕い甘えてくるようになります。人間の体の上に乗って踏み踏み、などはその典型を現した仕草と言えましょう。
あれは母親のおっぱいをもみしだいて乳の出を良くするための行動と言われていますから、我々に対してやってみたところで本来的な意味はまるでないわけです。



ポヨパン



どっちがグロいでしょうね、これ。



どうでもいいですが、うちのネコはわたしの胸よりおなかを好みます。人間の乳はネコのそれにくらべるとずっとふにゃふにゃしているものですからね。おなかの弾力の方がきっとネコのお乳に近く心地の良いもみ加減なのでしょう。


いや、違うって。
別に乳より腹が出てるわけじゃないって。ホント。



さておき。
元野良の飼いネコならばネコ社会でのつきあいはわきまえていますし、小さい頃から複数で飼われていたネコも、また野良とは違った意味でのネコ付き合いはわきまえているものです。
対して、成猫になってから新たな同居ネコを迎えることになったネコは、突如現れた知らないネコの存在にしばしば混乱し興奮しおびえもします。外との行き来が自由な形で飼われているネコの場合、先住ネコがいつのまにやらふらっといなくなって二度と戻らなくなることも珍しくはありません。
簡単に後輩を受け入れてしまう完全飼いネコも少なくない数いますけどね。適度な距離感を掴んでいれば同居は可能な場合も多いのです。



だけど、ダメな子にはぜったいに受け入れられない、それが、ネコです。
単頭飼いから複数飼いを考えている飼い主さんは、まずお見合いをさせて数日様子を見て、どうしても最初からいるネコが落ち着かないようならばあきらめましょう。そのうち慣れるだろうと甘く見積もるのは禁物ですし、甘えているだけだしガマンさせようなどとは言語道断なのです。


そんなわけで、元野良のポヨにとって、友人であり息子であり弟分であり、ちょっとホモっ毛まである手のかかる面倒な後輩のクロちゃんの登場回でした。


かくかくかく。


では、また。