無事書類審査を通過した六太は、続く一次試験の筆記テストをも見事勝ち抜いた。1225人いた候補者数はこの時点でたった45人にまで減っている。だが、二次選抜試験ではここからさらに8人にまで絞られることになるのだった。
二次試験当日、自己判断では大失敗だと確信する面接を終えてマイナス思考に陥っている六太の前に、同い年のイケメンさわやか候補生<真壁ケンジ>が現れる。またたくうち意気投合した二人は、まるで十年来の親友同士のように打ち解けてあだ名で呼び合うようにまでなっていた。
そして、そんな二人の隣のテーブルで食事をしているうら若き美女の宇宙飛行士候補生<伊藤せりか>。幸せそうに食事をする彼女の姿に癒やされた六太は、面接での失態を挽回しようと次の試験への意気込みを新たにするのだった。


思えば、書類審査って無情ですよね。乱暴に言ってしまえばあれって学歴や職歴のみで弾くわけですよね。才能ってそんなところではわからない部分に潜んでいることも多いし、効率を重視することであたら優秀な人材を一顧だにせずに切り捨てているのかもしれない。確かにお金も時間も有限なものだから、ある程度は仕方がないのかもしれない。でも、ちょっと残念だなって思うことがあるんですよね。
いつも職場で中学生を見ていても思うんです。たとえば、美術の成績の善し悪しと絵の才能ってイコールじゃないし、どんなに歌が上手くても楽器が弾けなければ音楽で最高点は取れません。
そういえば、元F1ドライバーで現インディカードライバーの佐藤琢磨も、もし最初のレーシングスクールが書類選考のみだったら、確実に落ちていただろうと言っていましたっけ*1。彼、それまでにカーレースの実績がぜんぜんなかったですからね。


ま、いま言っても詮無きことか。
いつかはSF作品にあるように、ペーパーテストではわからない才能を見いだす術が確立して、有為な人材が埋もれたまま生を終えることのない時代がくるのでしょうか。


さて、本編。


金髪・美女・宇宙
この三つが並べば、多くの人が想像するキャラクターはメーテルでしょう。


幼い頃の六太に多大な影響を与えて、いままたどうせダメだと一次選考すら投げ出そうとした彼を導いた叔母の金子・シャロン。
彼女の声はメーテル役の池田昌子さんです。


そう、メーテルと言えば、青春の幻影。
少年を宇宙へと導く美しき天使。





……と、思っている方が多いんですが、現実は、稀代の大嘘つき女なんですけどね。
前に衛星で放送していたテレビ版一気放送や映画をぜんぶ見てつくづく思いましたもん。


その声で宇宙の話になれば、もう、



わー、シャロンさん、口から出任せばっかり言ってる〜〜〜。



と、感じずにはいられません。


ま、冗談ですけど。
そんなノリで今週も楽しく見ていたわけです。


さて、えーっと、次週も二次試験の続きですね。
宇宙飛行士ってば頭も体力もトップレベルで、しかも体調も地上のどんな仕事に必要とされるよりも完全じゃなきゃいけないんですよね。無事、六太さんは試験にパスして8人の中に残ることができるでしょうか。


では、また。

*1:説明会で審査員に面接を切望して実現にこぎつけるという行動力も評価されたのかもしれないですねえ