部活新設のための懸案事項だった校長の許可も下りて、来夏の合唱部は曲がりなりにも部活動の体を整えることに成功した。親友の紗羽の励ましも、元音楽科の和奏の助力も大きいものだったが、何より予想外に人望の厚かったらしい弟が集めたメンバーの数*1は大きい。ムダに美形なだけの少年ではなかったようだ。


そして、いよいよやってきた発表会の日。
顧問の校長が交通事故で入院するわ、副顧問の高橋先生は病院の検査で連絡が取れないわ、部員たちを乗せたクルマは渋滞に捕まって時間通り会場へ到着することができないわの、てんやわんやの大騒ぎ。
しかし、来夏はあきらめない。先行していた紗羽・和奏の三人で、一曲歌いきってみせたのだ。


くぅぅ! これは熱い!!



やばいです。おもしろいです。
産婦人科の待合室に女子高生の画とか、めっさウケました。
いや、わたし同じような経験あるんですよ。いやもちろん妊娠してどうこうしようとしていたわけじゃないですよ。普通に婦人科の問題で近所の病院に通ってたことがあるんです。あれはね、ホントに居心地悪かったですよ。そのときを思い出して苦笑い……というより、外野から見れば相当にいい見世物だな、と、しみじみ感じました。



あとねー、先週に引き続き誰得サービスシーン。
これはいい。わたし得か、そうか、そうなのかもしれない。
この弟君はメガネが似合ってますね、さぞかし女の子にもてるんでしょう。友達をいっぱい部活に引っ張り込んでたしね。エロ本山盛りの健康な男子だしね。






△▼△



さて。
今回、とにかく、EDへ向かう一連の流れがすごいです。


部の他のメンバーたちが会場に間に合わないことを知った来夏は、すべてをあきらめて「帰る」と言い出します。そこで文字通り、おしりを強くひっぱたいて大声を上げたのは紗羽です。



これだけの人を巻き込んでおいてもう帰る気か。悔いは無いのか
もう、次はないんだよ



「……そうだった。去年の恥をちゃんと上書きしてこなきゃ。歌ってなんぼだ。恥かいたっていい。いけるとこまでいこう」



来夏の『恥を上書き』って発想はやっぱり好きです。『恥を雪ぐ』ことよりよっぽど共感できます。


「坂井さん、いろいろありがとう。『なぜ歌っているか』を探してくるね」


そして、来夏と紗羽はステージへと向かうんです。
紗羽こそ最高の親友ですよね。特に歌が得意なわけじゃないし、並以上に好きなわけでもないんでしょう。それなのに、くじけようとする来夏を後悔させないために、一緒に並んで大勢の観客の前で歌うんです。


できますかこれ。できませんよね。
いくら度胸がいいからって、精神統一が重要な弓道の選手だからって、歌い慣れているはずの来夏より堂々としてみせているんですよ。
それもこれも、来夏のためなんでしょう。ああ、もう、ステキすぎ。音楽からなるべく離れたいと思っているらしい和奏もそれを見たらなにもしないわけにいかなくなるのは当然ですよね。


アイス三個目。それで、ピアノ演奏するよ。


お膳立ては整った。さあ、一曲歌って帰りましょうか。




△▼△



ふう、満足です。
えーっと、来週は男子チームが中心のお話かな?
二話目で合唱部唯一(?)の目標を使っちゃいましたからね。そちらはどうするつもりなのかも、楽しみです。


ああ、予想外にハマりそう。ってかハマったかも。今期一の予感がひしひしと。


ああでも、いい作品ほどやらかすと痛いからなぁ。その辺覚悟しながら、わくわく来週を待ちましょう。
では。

*1:全部じゃないでしょうけど