菜々生の高校に超人気アイドルのKURAMAが転校してくることになった。神様となってしまったのちも、心の中身は普通の女子高生の彼女だ。見たい。会いたい! よし学校へいこう! しかし、額に神の力を宿しながら(神)通力をまるで使えない状態では、神を喰らってその力を得ようとする妖怪たちにとってこの上なく簡単に狩れる最上級の餌でしかない。巴衛は当然のように大反対だ。


もし、それでもどうしても行くというのなら、この『力を目立たなくするための変なずきん』をかぶっていけ。そんな巴衛の言葉に渋々従い、怪しい出で立ちのままクラスへたどり着いた菜々生に対し、夢か幻か苦労が報われたのか、あこがれのKURAMAが声をかけてくれたではないか。


オレの席からどけ、ずきん女


……100年の恋も冷める一言だった。



さて、二人目の何様系男子の登場です。
運命の一目惚れから、奈落の底へ落とされたような幻滅を経て、らぶらぶちゅっちゅな二人へと進化していくのは少女マンガの一つの定番ではありますが、残念ながらKURAMAくんはメインの彼氏候補男子ではありません。いいところまで行くけど、結局最後は思いが届かず、影で人知れず涙することになるポジションの当て馬系男子の一人と言えるかもしれません。


まあ、その前に妖怪ではありますが。
名は体を表すのごとく、鞍馬山の烏天狗がその正体です。悪魔の黒羽との触れ込みだったその翼は、実はカラスのものだったのですねぇ。


余談ですが、カラスの黒ってきれいですよね。
たとえば、女性のきれいな黒髪を褒めるときに『烏の濡羽色』なんて言いますよね。単なるブラックにあらず、つややかでしっとりとした色気のある黒、といいますか。ときどき通勤途中などに生ゴミを荒らしているカラスを見かけることがありますが、そのたびに手入れなどしていないであろう彼らの毛づやの豊かさにぼーっとしてしまう……いやいや、ゴミ収集所当番の人、荒らされないようにもう少し何とかしましょうよ!



さておき、OPを一見するだけでも、この作品が何様系男子の巣窟であることはわかろうというものです。
まだまだ来週以降も、菜々生のかわいらしさに籠絡され続ける哀れなイケメンたちが続々と登場し続けていく雰囲気です。


まあ、わたしも人並み程度にはその手の彼らが嫌いじゃないですからねぇ。
楽しみにしていないと言えばうそになるような。ええ、楽しみです。


では、また。