『新しい部活を作ろう!』これぞ典型的中二病と言える発想で六花は立ち上がった。
勇太と、これまた別の部活を立ち上げようとしていたくみん先輩を吸収し、さらにネットで知り合った中等部の後輩<凸守早苗>をメンバーに加えて、いまここに『極東魔術昼寝結社』の旗揚げだ。
しかし、黙っていれば見た目だけはいい六花の懸命の広報活動(?)も功を奏すことはなく、いっこうに新入部員が増える様子はない。設立前の現状ではこれ以上の人員増加に期待はできないと考えた一同は、まずはこの4人で部活をスタートさせようと、勇太たちの担任である九十九先生に談判に出かけると、当然のように門前払いを喰らうと思っていた勇太の思いをあっさりと裏切って、なぜかこの怪しげな集いを同好会としてなら設立を認めるとの許可が下りてしまうのだった。
設立への協力はしたが参加はしないぞ、と、六花たちの期待に反してメンバーに加わるつもりはなかったはずの勇太だが、最近ずっと気になっている丹生谷森夏がなぜか昼寝結社へと参加を決めて……。
はい、今回新登場は、凸守早苗ちゃんです。中等部三年生の、六花に負けず劣らず現役の病人です。
この子ね、六花に「でこもり」とか呼ばれててさ、おでこが広いからそこからのあだ名かなって思ってたら、ホントにそういう名前なんだもんね。まあ、他のキャラも大概が変わった名前だし、そういう作品だと思えばそこはそれでいいんですけれど。
でも、いやぁ、あれはないわ。
髪の毛におもりつけて振り回してるとか、あれはないわ。
もう限度超えてるわ。
すげー、耐えがたいキャラだわ。
そう、心底思いました。
さて、彼女はアレな立ち位置でしょうし放置しておくとして、丹生谷さんは、悪女だね。いや、悪少女だね。
無自覚に男を勘違いさせる達人だね。
少なくともいまのところ、彼女が勇太に惚れているわけでもない*1のに、まるで彼を追って昼寝結社に加入したように思わせるそぶりときたら! これはもう思春期の男の子なんて一発じゃないですか。
罪だ。罪作りすぎる。
以上の点から、やはりヒロインの座は名実ともに六花ちゃんにあると思うのですよ。
ああ、かわいい。
バカかわいい。彼女の言動の端々がなんかずきずきと魂に突き刺さってきて快感!
不思議だ。わたし、あんな経験ないのに。
だのに、自分のことのように痛いし、恥ずかしいのが、著しく不思議だ。
誰もが心に中二を飼っているとは誰の言葉だっただろう。
つまりは、そういうことなのだろうか。
では、そういうことらしいので、そういうことで。
また来週お会いしましょう。
*1:惚れる理由がないですし。まあ、恋に落ちるのは理屈じゃないと言われるかもしれませんが、客観的に見れば必ずなにかあるもので