現実を認めろ、もう父はこの世にいない。繰り返す奇行は去って行った母を責めるためか? 祖父母を困らせたいからか?

姉は執拗に妹を責め立てる。

わかっている、そんなこと言われるまでもない。わかっている。だけど、だから!



思い出の地から、姉の前から逃げ出した六花を追って、勇太は走る。

そして訪れる、二人きりの夜。

お互いが、お互いの存在の大きさを改めて確認した夏の日の一夜。



過去に同じく邪気眼系の中二病を患っていた勇太には、しかし六花のように重い背景はありません。

それでも、この現実に対して疑問を抱き“逃げ出した”同士として、彼女の気持ちがわかると思いたい。自分だけは彼女の味方になってやりたい。あるいはそう思うことすらも中二病だと言えば言えることかもしれなません。だけど、ふん、それがどうした。



斜に構えてみせる事が大人であり、現実を見据える事だというのならば、中二病の方がいったいどれだけましだと言える事か!

などと、益体も無いことを考えた木曜日の朝*1



う〜ん、ホントはね、こういうつらい記憶から逃れるための中二病っていうのはどうも好きじゃないんですよね。そういう場合に逃げ込む空想世界はたいていが内に入り込むものだし、イマイチぴんとこないのが理由かな。だけど、それよりなにより、中二は容量を守って楽しくバトル! って明るいのがいいじゃないですか。話にメリハリをつけるためなのだろうとは想像するけれど、徹頭徹尾おバカなだけでもいいじゃない。わたしはその方がよかったなぁ。



などといいつつ、十花の叱責で六花の“世界”が浸食され崩壊していくところは、ちょっとぞくっとくるものがあった。

ここは素直に評価したい。



ああ、そうそう。昨日、原作を読んだばかりだったからね、またこれ思い切った改変してるなぁ、としみじみ思った部分があったよ。調理師である姉の言いつけでコンビニ飯を食べた事がないって六花が言ってたよね。でも原作の彼女は毎日コンビニ弁当だったりする……ここに限らず、びっくりするくらいに原作と対照的に作ってある部分が多いんですよね、このアニメ。



おそらくラストになんか狙ってる気がするなぁ。それがまだなにかはわからないけれど。





添加物すげー!!



うん、ここでこの名セリフを思い出した人は多そうだなぁ。





あと、そうね。



勇太のにおいがする」とか、もうきゃああああ!!



ですよ。

中二病でも恋がしたい。そう、六花だって年頃の女の子ですもの、憎からず思っている男の子と一つ屋根の下で二人っきりとか、緊張しないわけがないのですよ。やっぱまだまだ修行が足りないね、勇太君。だってさ、うまいこと立ち回ればきっといくとこまでいけたぞ? もっとも、それができないキミだからこそ、六花がなついているのかもしれないけれども、ね。



そんなところで。



今週は凸守もモリサマーも影が薄かった。


*1:これ書いてるのは夕方ですけど