地球から旅立った宇宙戦艦ヤマトは、火星軌道付近で人類発のワープ航行を試みる。これこそがイスカンダルまでの往復33万6千光年の距離をたった1年に短縮するための唯一の方法なのだ。かの星から譲り受けた人類にとって未知の技術を、果たしてうまく使いこなすことができるのか?
……しかし、初テストの結果は半分失敗。ワープ航行に入ることは成功したものの、通常空間に飛び出したところは木星の直近であり、まったくの予定外の座標だった。幸いにも艦や乗員に被害はなかったが、エンジンが不調に陥ったところに木星の超重力に捕らわれてしまう。
そんなとき、ヤマトの前方に現れたのは、敵の前線基地兼実験場の浮遊大陸だった。
やむを得ず浮遊大陸に不時着するヤマト。必然的に犠牲となる第三艦橋……。
のはずが、ちゃっかりまた生えてる!!
やはりここ生きてますね。旧作から連綿と受け継がれてきた、どんなに矛盾に満ちていても決して削ってはいけない設定が、この不死身の第三艦橋なのでしょう。やはりヤマト2199はすばらしいリメイク作品です。
まあ、冗談はともかく、ヤマトのエンジンがおかしくなった原因は、
「主エンジンの冷却装置がオーバーヒートしています」
ということらしいんですが、それって元を正せば、
「わしにはよくわからん」
こんなおっさんを機関長に据えているからでは!?
いくらなんでもダメでしょこれ。どんだけのベテランか知らないけど、もう使い物にならないでしょ。
ターボを知らない人にターボエンジンの整備なんて任せられます?
次元エンジンはと通常エンジンの差はNAとターボの比じゃないですよ。
まったく、腐ってます。人類の未来を一身に背負った最新鋭宇宙戦艦にこんなじいさんはいりません。今すぐ宇宙にほっぽり出すべきです!
△▼△
はい、そして、初めてのワープの次は初めての波動砲です。なんでも『次元波動爆縮放射機』とかいう大層な名前がつけられていますが、ただの波動砲なので安心してください。原理は気にすることはありません。機関長もわかっていないので。
ハンパない破壊力です。主砲や副砲も今までの地球の艦船とは比較にならない強烈なものでしたが*1、波動砲はそこにまた桁が違います。惑星破壊砲とまではいかないものの、大陸粉砕砲くらいの威力は充分に備えているのです。ああこわい。
撃ったヤマトもびっくりの超大砲……扱いに注意しないことには、宇宙規模の大惨事を招きかねません。うっかり恒星にこんなのぶちこんだらどうなることやら、ねえ?
そんなわけで、今回もひっじょーにキレイな絵に昔通りのはちゃめちゃを今風に作り替えて詰め込んだおもしろい回でした。来週も楽しみに待っていましょう、っと。