水の一滴も容易に手に入りそうにない灼熱の砂漠。そこには、わずかに生息する生物を捕らえては食料として用い命を繋いでいるたくましい三人の少女と一匹の妖精の姿が見えた。謎の少年にそそのかされるままに西の砂漠をさまようアクアフォール防衛隊の面々である。

その夜、レヴィアタンが野営の中で見た夢に現れた大きな遺跡の中には、ルーカサイトに持ち去られたはずの兄の残した槍があった。これこそ、特に目標も無くただ漫然と槍を探して歩いていた彼女らにとってはまたとない道しるべだ。途中で拾った棒を占いに使って捜索の方向を決めると、根拠のない自信に満ちたしっかりとした足取りで、彼女たちは歩き出すのだった。


今回は、


ちっちゃいレヴィアタンかわえええええええ!
こまっしゃくれたバハムートかわえええええ!
昔から大ざっぱなヨルムンガンドかわえええ!




という、お話。
実際そんなもんだと思います。特にこれといって……ラストの1コマ以外はあってもなくてもストーリーに影響を与えることのない無駄無駄無駄。


だが、そこがいい。


やっぱ無駄ですよ。無駄なものほど愛おしい。


さて、三人には幼い頃の同じ場所での思い出がありました。
小さな子供の小さな冒険の末にたどり着いたささやかなゴール地点。そこは、静謐で、清浄で、マイナスイオンの癒やしすら感じられる美しい泉を湛える楽園にも似た遺跡。そして、そこにいた男の子と楽しく遊んだ記憶もいっしょ。


でも、ふしぎ。なぜいま急に思い出したのだろう。
レヴィアタンが思い出したら、バハムートも思い出して、ヨルムンガンドまでもが思い出してしまったのはなぜなんだろう。ただ、心当たりのあることを言われたから? それだけなのかな。や、そうなのかな?


とても懐かしい思い出。誰にも話したことのない、誰も知らない大切な自分だけの思い出。
これって、誰も知らないんだから“思い出し”ても大丈夫なできごと、と言い換えることもできるわけですよね。

うーん、何を言っているのか自分でもよくわかりませんが……ともあれ、遺跡の中で槍を見つけ手にすることに成功したレヴィアタンを襲う鎧の化け物の正体はなにものか? ようやく来週はお話が動きそうな予感。




△▼△



ん。そのほか今回の気になったシーンといえば、まずはなんといっても、謎の動物や虫を捕らえては火を通しただけで平然と食らいつくしてしまう彼女たちの野性味でしょうか。お嬢様のバハムートは見た目そのままの上に火を通しただけで味付けもされていない点で抵抗感があったようですが、素材自体はほぼ問題視していなかったことを考えれば、同じ穴の貉でしょう。やはり、ドラゴンですね。我ら人間とは根性の部分から違っています。

味はほとんど無いわよ」とのレヴィアタンの言葉がまた無駄にリアルじゃないですか! とにかく生存のためのカロリー摂取、それだけ! ビバ! 野生!


次いで、なんか、なまめかしくてなんかいやらしかったのが、バハムートの汗のかき方ですよね。太もものところとかさ、あれなもう一言でいえばエロい! と、それだけでしょう。考えすぎ? ううん、そう? なんかフェチな人がスタッフにいるんじゃないのかなぁ。なんて思うのは……やはり考えすぎですかそうですか。


いいや、以上、終わり。
また来週。