マイエラ修道院からアスカンタ城への道程はそりゃ長かった。どれくらい長かったといえば、半分過ぎる前にゼシカが二回も死んでしまうほどに。
キミ、ちょっとやわらかすぎないか?
ええ、わたしのHP確認が甘いんですごめんなさい。

でも、こじろーはまめにホイミをかける方なんだけどなぁ。


そんな紆余曲折を経てようやくたどり着いたお城の城下町は、まるでお葬式の最中のようなどんよりとした空気に包まれていました。それもそのはず、亡くなった王妃の喪中だとか。

二年も前から

聞けば、めそめそぐずぐず女々しくて情けない国王が、政もないがしろにしたままずっと国民に喪を強いているそうなのです。
泣くなら一人で泣いてろ! そりゃ奥さんが亡くなったことには心から同情するけれど、国のトップがそんなんじゃだめよ!
わたしがいるじゃない!


ほとほとあきれ果てて居たところに現れたのは、一人のいたいけな国王付のメイドさんでした。……これ絶対アレだよね。国王の腹心が、国王を慰めようとしたあげくの人選だよね。

……さておき、メイドさんに王様を助けてと懇願されては、断るわけにはいきません。

かくして、これを解決する鍵はムーンパワーにあり! と知った勇者一行は、高い高い山を延々と登り詰めた場所にある異世界への扉の向こうに広がる月の世界に足を踏み入れました。
そこにいた吟遊詩人っぽい男に助力を願い出たら、急転直下であっという間に解決。国は再び明るさを取り戻したのでした。

いや、あまりといえばあまりのお使いっぷりに、古き良き時代のRPGを垣間見た気がします。


めでたしめでたし。


もっとも、本題のドルマゲスの行方はようとして知れません。
さぁ、次はどこへ向かえばいいのやら。