小日向の弁護を引き受けたセシルだったが、状況は余り芳しくはなかった。というのも、魔法廷は魔術使いに対して苛烈なまでに不公平なのだ。通常の裁判なら証拠不足で門前払いとなるようなケースでも、魔法廷では簡単に死刑判決が出てしまうほどに……必要なのは決定的な無罪の証拠。そんなものを捜査機関でもない弁護側に求めてくるものが、魔法廷なのだ。



なんか、ロボットアニメになってますが。

まあ、カッコいいですけどね!!


しかし実際のところ、ひどい裁判ですよね。
仲間である可能性は否定できず』で控訴すら認められず一審判決後直ちに死刑執行ですよ。

そもそも最初からおかしいです。犯行現場で突然仲間割れで殺人?
それならそれらしい言動の一つも目撃されていてしかるべきなのに、まったくなしの警察・検察の脳内ストーリー垂れ流し裁判。
これって『状況証拠*1』にすらなってないですよね。魔術使いへの偏見からこんなむちゃな扱いが半ば許されているらしい話だけども、え~~? って感じ。

セシルのお母さんもどうやらそんなノリで死刑判決を受けているのでしょうかねぇ。
少なくともセシルはそう思っているみたいですけれども。

って、そういえばどうして彼女の母の場合は即執行されてないんでしょうね。
どんな違いがあるのか、その辺もいずれ描かれることになるのかな?



△▼△


先週に引き続いての超レベルな作画はうれしいですね。
人物はただの一カ所も崩れることはなく、暑苦しいまでに書き込まれた背景は物語の重厚さをこれでもかと補強します。随所に丁寧にちりばめられた小物の数々は、重箱の隅をつつくのが大好きなわたしのようなファンにまた別個の楽しみを提供してくれるのです。

たとえばこの、反則切符に書かれているナンバーっておかしいですよね。セシルのバイクは台東区ナンバーだものね。切符にも原付での違反と書かれているし、足立ナンバーならば126cc以上の二輪車や四輪だけだものね。

などと、ツッコミが楽しめるわけですね


あとはアレね。家事がなんでもできて使えるカエルもいいよねぇ。
ただのセクハラ両生類じゃなかったんだ。


そんなところで。

*1:余談ですが、これって厳密に言えば巷で用いられている用法とは本来違うものを指すそうですねえ