とある魔法による爆死事件の被疑者・早乙女真夕が名指しで指名した弁魔士は、バタフライ法律事務所の蜂谷だった。二人は二年前に面識があった。必死に無実を訴える真夕の恋人を冷酷にも魔法廷で死に追いやった一人が、まだウドとして覚醒する前の検事時代の蜂谷だったのだ。
検事としての“勝利”のため。
自分で言っていることの正しささえ本当は信じていないのに、乏しい物証で被疑者を敗訴へと追い詰め、死に追いやることさえ平然と行ったかと思えば。
弁魔士としての“勝利”のため。
どう考えても計画的な犯行を偶発的な事件と強弁して本来受けなければならない罪を回避させようとするのが、全く同じ人間のすることなのです。
立場が変われば考えも変わります。
おそらくは、見えているものさえが、まるで違ったものなのでしょう。
そうか。
『自分の言っていることを自分で信じていない』
と言ったのは、わたしの思い込みかもしれませんね。
検事の立場から見たときは、その事件の被疑者はクロだと信じていたのかも。
いずれにしても証拠も何もないムチャな法廷であることはかわらないのですけどね。
……て、笑いましたよ、ホント。
いえほら、裁判長が言ってましたよね。
『疑わしきは被告人の利益に』
って。
どの口でそれを言うか、って真剣に突っ込みましたよわたし。
前回なんて証拠ゼロの事件で被告人を殺そうとしてたじゃん!
なんだろうね、この人は。
ああ、あるいはこれも、裁判長の中では整合性がとれているのかなぁ。
難しいですね。
ああ……ホントは二年前に死んだ彼は、冤罪じゃないかもしれないんだものね。
これもそういう見せ方をしているから、そう感じる立場にいるからそう思うだけ、なのかもしれない。
△▼△
それはさておき。

イヤボーンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ピンチに陥った少女が悲鳴を上げた途端に覚醒して新たな能力を手に入れるという、まさに模範的なイヤボーンでした。
これで魔法バトルアニメがますます捗りますね!
回し蹴りで魔力を飛ばすのカッコいいですね!!
そして、魔導書とか予言とか今後絡んでくるらしい気にかかるワードもちらほらとちりばめられる中、なにより今回もう一つの見どころは、チョー色っぽい豚ですよね!
エロ蛙の次はこれ。
使い魔ってこんなんばっかりなんでしょうか。
ま、そんなとこですね。はい。