魔法が科学として確立し、各国がこぞって優秀な魔法師の育成に血道を上げている21世紀末の日本。そして、、国立魔法大学付属第一高校に一組の兄妹が入学したことから物語は始まった。


妹は入学試験トップの新入生総代。
そして兄は ── 実技試験成績最低レベルの<劣等生>


なんで入学式当日にしかも学校で「お兄様が補欠なんて納得いきません」とか言ってるんだろう……それにしても、お兄様ホントに高一なの? 老けてるなぁ。


さて。
冒頭から俺TUEEEEEEEEEEEEEEEE全開を隠そうともしない潔さに一発で頭を撃ち抜かれた気がします。
実のところ、あんまり期待してなかったんですよ。
いやちがうな。変な期待しかしてなかったんですよ。
『魔法科高校の劣等生』でググればぽろぽろ出てくるテンプレに興味を引かれて一話目だけは見ておこう程度のものだったんですよ。


ちなみにそのテンプレから一話目時点で判明していたり該当しそうなものだけを抜粋すると、

  • 日本で1,2位を争う魔法名家の生まれ
  • 一人で戦艦を一瞬で消滅させる、世界に殆どいない戦術級の能力の持ち主
  • 普通の魔法が苦手なだけで実戦は負け知らず
  • 小さい頃から軍隊に所属して働き忍者の師匠が居て格闘術も最強クラス
  • 学校の成績はトップクラスで見ただけで相手が魔法を発動する前になんの魔法かわかる
  • 魔法発動前に、術式がわかるから、発動前なら魔法消去できる
  • 戦闘力・研究成果ともに世界トップクラスなのに、それを隠して高校に通ってる
  • 主人公固有のTNT換算20メガトンの戦略級攻撃魔法で敵の軍港を近隣都市ごと吹き飛ばす


……改めて見てもすごいなこれは。
ね。来週からも期待できるよね。




△▼△



で、まあ、そういういわゆるイタい部分のネタを楽しむのはそれとして、今回のお話の大筋はけっこううまくまとめてあったと思います。
この世界では魔法がどういう位置にあってどのように用いられているか、主人公がどれだけ高い能力を持っているか、そしてどんな理由からかそれをひた隠しにしようとしていること、第一高校のヒエラルキーと一課生の選民意識の高さなど、最低限抑えておくべき作品設定がそれほどくどくなくストーリーに溶け込ませてあったかな、と。

少なくとも一話時点では切る理由は無し、と判断しました。


予想外に面白かったというか、普通に面白かったのが意外だったというか、まあ、そんな感じです。


来週もさらにイタく、さらに厨二に!
楽しませて貰えると、うれしいですね~~。