チャイカは本当に世界の平和に対する脅威なのか。彼女を捕え亡きものとしようとしていることは本当に正義と呼べるものなのか。
ガズ皇帝の遺体集めは娘として父を弔うためのものだとチャイカの口から聞かされて以来、アルベリックの疑念は尽きることなく悩みは深くなるばかりだった。


時を同じくして、トールたちのビークルはネオガズ帝国を名乗る一行の臨検を受けていた。そしてそこには、三人目のチャイカがいた。



何の事はない、盗賊たちの騙りだったわけですけども。
肝心の自称チャイカも、外見からしてそばかす混じりの金髪娘といった強いて言えばヤンキー*1風味の強い少女で、白や紅のチャイカとはかすりもしないほどに似ていませんでした。ちっ。

ただ、今は無きガズ帝国出身者の集まりであることだけは確からしく、心の奥底で、ほんの片隅で、少しだけ、たまに思い出す程度に祖国復興の志が無いこともないと言えないこともない程度には“本物”ではあるようだったのが、逆に切なく情けないモノに映ったものです。


そんな背景を持った偽チャイカの少女に、世間知らずのチャイカがころっと騙されて利用されてしまいそうになる*2お話で、いささか寒いギャグの連続もご愛敬のインターバル回、でしょうか?


もっとも、本作で一番重要なファクターであるところのチャイカかわいいに関しては一切合切の躊躇も骨休めもない本気を見せてもらった気がします。
前回のアレの影響はいたいけなチャイカの心を未だに掴んで離さないのか、露骨なまでにトールへの好意をあらわに……いや、もはや淡い恋心とも思える高ぶった気持ちを隠すことのできなくなっているチャイカが、わたしは心から愛しいのです。



ハァハァ(*´Д`)


そんな、今回。
堪能いたしました……ごちそうさまです。


ぶっちゃけ、お話としては今ひとつ面白くなかったかもしれません。
でもきっと! 来週には盛り返すでしょう。
わたしはそう信じています。はい。

*1:コンビニの前でたむろしているあの人たちではありません

*2:いざとなればトールたちがそれを許すことはなかったにしても