「歌うことは苦しいだけ」
〈歌姫〉として学内外からの大きな期待を背負っているはずの御園千莉は、それでも歌を続けるべきなのか大きく悩んでいた。
羊飼い見習いとしてそんな“未来”を回避しようとする小太刀に、だが筧は歌だけが人生ではない。もう少し千莉の様子を見るべきだと優しく諭す。
そんな対照的な二人の姿勢を見て、ナナイは筧に羊飼い試験の合格を、小太刀に不合格の判断を下す。
小太刀に足りないのは能力ではなく気持ちの有り様だというのだが……。
巨乳同級生妹か……需要はどんなものなのでしょう。
まあおそらく同級生という時点ですでに実の妹ではないのでしょうが*1、同い年でお兄ちゃんと呼んでいたのもなにやら不思議な感じがします。
いや、双子ならそのへんクリアできるか。
そうですよね、たしか昔と違っていまは実妹でもOK(謎)なんですよね。
うむ、納得。
さて、小太刀の件は来週以降の種明かしを待つとして、千莉です。
そうですね……ときおり「勝手に期待して勝手に裏切られたと騒ぐな」などと言っている人を見かけます。
だけど、期待って元々勝手にするものですよ。断ってするものじゃぁない。
つまりそれが悪いというのならば、期待することそのものが悪いと言っているのと同じ。期待に応える“必要”はもちろんありませんけれど、だからといって期待する方が悪いと断ずるのはどちらにとってもいい未来は見えないと思います。
今の世の中、寿命は延びても選択をするまでの時間はぜんぜん延びていません。
これは、子供でいられる時間は長くなった分だけ、大人になったときにどうするかの道を幼く拙い段階で考えておかねばならないことを意味します。
周囲の大人の責任はそれだけ重く、ある意味子供の意思などガン無視した上で苦しい道を押しつけなければならないことが少なくないでしょう。
本人の気持ちをなにより尊重しようとする“優しい理解者”として「つらいならやめちまえ」「やりたくないなら無理にやることはない」と苦しみから解放してあげるのは簡単です。
だって、無責任極まる発言だものね。
玉藻は千莉に「学生としての本業を全うしてから趣味の活動を楽しめ」と言ったことを、自身が望んだ道を選べなかったことからきている嫉妬だと恥じていました。
わたしはそうは思いません。彼女の言っていることは正しい。
玉藻のような友人を得られることは人生の宝でしょうね。
まあ……おそらく、筧の「やりたくないならやらなくていい」はただの無責任発言じゃ終わらないんでしょうけどね。
ってね。
そんなところでしょうか。
ふう。
*1:無理やりな設定の多いエロゲですから可能性はあるか