やる気ばかりが空回りして成果に結びつかない吹雪に対し、三水戦の川内三姉妹による特訓がはじまった。
文句一つ……くらいは言ったかもしれないが、それでも先輩軽巡の教えを愚直に守りトレーニングを続ける吹雪の姿に、三人は『悖らず、恥じず、憾まず』の水雷魂を見る。
果たして、その成果はあらわれた。
機動も砲撃もまだまだ充分とは言えないけれど、少しずつでも確実に上達を見せていく吹雪のひたむきな姿に、艦隊秘書艦の長門も水雷魂を感じたのだろうか。
当初は部隊から外すことも考えていた吹雪の、作戦参加を認めるのだった。
『道理に背かず・後れを取らず・過ぎたことをくよくよ悩まず』
という感じでしょうかね?
うん、いいね。
制作陣が何をしたいのかだいたいわかってきました。
四コママンガにストーリー展開を求めても仕方が無いし、魔法ハーレムものを目指している作品に聖杯戦争を期待するのも詮無きこと。
どんな作風でお話を動かしていくのか、その方針が読めれば楽しみ方もそれに合わせていけるというものです。
ときに、艦これって、アンソロジーコミックまで含めて公式の『二次創作』作品が、質・量共に潤沢すぎると思うんです。
そして、作家さんだけにとどまらず、わたしたち一般のファンまでがそれぞれにいろんな艦これを自分の中に持っていて、きっとオリジナルの自分だけの艦隊を心の中で活躍させているのでしょう。
そんな中で、アニメの艦これってば、ある意味一番原作に忠実なんですよ。
あ、これ、当たり前だろって思うかもしれないけど、要するにメチャクチャゲームっぽいって意味ですからね。
うん、そう、ゲーむっぽいんです。
ぎりぎりのところでゲームじゃないところがすごいと思うんです。
たとえば入渠中の赤城が高速修復材を使用するシーン。
あそこで、頭から被ってしまったり、大食い設定だからといってバケツの中身をがぶ飲みするんじゃダメなんです。
入浴剤のようにお湯に混ぜて使うところが、ぎりぎりで、なおかつ、最善の表現なのだと、深く深く感動して賛同しました。
△▼△
吹雪の実に地味な普通の中学生っぽい扮装がたまらなくかわいいです。
砲を撃つときの腕で反動を殺す描写がなかなかいいです
そういえば吹雪ってば、なんとなく天海春香風なとこありますよね。アイドルも似合うのかも。
赤城はついに化けの皮が剥がれて庶民的な部分も見せてくれて、大食い腹ぺこキャラの公式設定がアニメにも反映されました。
長い入渠中の暇つぶしはぷちぷちですか……わたしのようにタブレットを用いて読書とかいかがでしょうね、赤城さん。
楽しいですよ!
そんな感じで。
例によって全体的に高いクオリティの保たれた概ね満足な回でした。
ただ、CGパートの不自然さというか、ニコニコ動画で公開されているアマチュアが作ったようなモデルからは、やはり違和感がぬぐいきれませんね。
そうそう、今回はセリフ無しのモブまで含めるとどれだけの艦娘が登場したでしょうか。
気付いた限り並べてみると、
吹雪・睦月・夕立・川内・神通・那珂・長門・島風・暁・響・雷・電・如月・合コンでやらかした足柄・朝潮・望月・弥生・利根・筑摩・大井・北上・愛宕・赤城・白露・村雨・時雨・青葉・衣笠・加古・五月雨・大潮・多摩・球磨……かな?
では、また来週。