作家全員女性陣!ということで、どうせあざとい作りの男性向けアンソロ……かと思って読んでみたのですが、これ違いますね。女の子向けですね。

まあかんがえてみれば発行元はガチの女性向け作品を出しているビーズログですし、当然と言えば当然なのでしょう。

あ、とはいえ、本家ビーズログ系での展開のような、どう控えめに見ても男性お断りな雰囲気のきつい作風のものは一本もなくて、男女ともに取っつきやすさではかわらないのではないでしょうか。はい。





ただ、率直に言ってしまえば、作家も編集も慣れすぎているくらいに描き慣れているであろう『横鎮編』や『舞鎮編』と比較すると、哀しいまでに大きく見劣りする中身だと思います。

というか、この本に載っているようなマンガがそれらのアンソロ集に混じっていたなら、おそらくは違和感もなく楽しめたと思うんですけれど、こういうタイプ……あえていやな言い方をしてしまえば“いかにも女の描いたもの”的な作品ばかり集めたものは艦これアンソロだときついなぁ、としみじみ感じちゃったんだな。



と、だいぶ言いくさしてしまいましたが、個々の作品はそれなり以上に楽しめるものが揃っているんですよ。繰り言になりますが、集め方、というか、編集の方の問題かなぁこれは。



そんなところですね。