ソウタとの約束を守れなかったツカサ。
マーシャを自らの手で”殺して”しまったツカサ。

それなのに、なぜ、ツカサは笑えるのだろう。笑っているのだろう。

アイラにはそれがわからない。
わからないから、とても気になる。
気がつくと彼の一挙一動を目で追っている。


それは恋なんかじゃない
そう、自分では思っていた。

だけど。

自分の寿命がもう1000時間しか無いことを知っても、ツカサは一緒にいてくれると言った。
最後までパートナーだと宣言してくれた。


知らず知らず、こぼれる笑み。
だらしのない、へらっとした緩んだ頬。



誰の目から見ても、恋する少女の、それ。


△▼△


人間の持つ心と、ギフティアの持つ心。
その二つは似ているようでやはり大きく違うのでしょう。


あえていやらしい言い方をしてしまえば、ギフティアの心はおそらく人間側に都合のいいように設定されているはず。

そこに発生する恋とは、本当に恋と言えるのか。

家族として迎えられているギフティアたちにしてもそう。
そこに生まれた絆は、本当に家族の絆と言えるものだったのか。


薄汚くひねくれたわたしには、それらの疑問を払拭することはできていません。

いまは、まだ。


やがて迎える物語の結末に、その答えが用意されているものか。


いや、やはり自分で見つけなければならないものなのか。
それすらわからないまま、来週のお話にも期待しています。