いやぁ、二巻の発売まで長かったですね。

一巻の感想を書いたのが去年の7月ですか、てっきりもう出ないのではないかと思っていたりいなかったり*1







さて、久しぶりの『息子の嫁』は、がらりと空気の変わった、なんというか、女の子主人公の学園青春友情コメディ? そんなある意味普通のマンガになっていて少し驚きました。

一巻の表紙と並べてみるだけでも、これは違うな~と感じるかも。



まあ、普通とは言ってもあいかわらずおもしろいんです。

転校生として高校に入った桃が、ありがちに通過儀礼としてクラスの顔役的女子と衝突して和解して、親友(?)になるみたいな。

どこから見ても普通って感じでしょ?



ただ、それでも、彼女のバックグラウンドとして欠くことのできない若き未亡人としての悩み。つまりは亡き夫への貞節などから自分を戒め縛る心が、桃を普通の女子高生のように無条件にお気楽に暮らすこと*2を未だ許さないのですね。



そんな負の……といえば彼女に失礼になるか。

ともあれ、あまり表には出したくない類の内なる思いも、随所随所にさりげなく差し込まれて、気付けばやっぱり『息子の嫁』なんですね。



という感じで、二巻目もオススメです。



息子の嫁 2 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)

息子の嫁 2 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)


*1:本作に限らず単行本派で、連載の方のチェックはほとんどしないタイプなので

*2:いやまあ女子高生には女子高生なりの悩みはありますが