未だマナトの死を引きずる一行。
だが、時間は決して止まってはくれない。
彼らが悲しみに暮れている間にも、確実に財布は軽くなっていくのだ。

だが、ヒーラー抜きで戦闘に赴くなど、それこそ自殺行為。こんな見習いパーティに入ってくれるヒーラーなど、そうそういるものではないだろう。

そんな万策尽きた彼らの前に突如現れたキッカワ。
彼が紹介してくれた新しいヒーラーは、ハルヒロらに負けず劣らず個性的な女性だった。


誰某が悪い」「お前がちゃんとやっていれば」「自分の責任で!


何か失敗したチームでよく起きるいさかいや葛藤です。
チームであることを忘れて、誰か一人に責任を押しつけることで、悔しさや悲しさから逃れようとする、人の弱さでしょう。


でも、それに気付けたとき、大きく成長できるのは、人の強さです。


ハルヒロたち男性陣はユメやシホルの気持ちもわからず、すべてを自分たちで解決しようとします。それはもちろん彼らの優しさであり責任感でもあるのですが、女の子達からすれば、自分たちの事を考えずに突っ走っているようにしか見えなかったのでしょう。

残念ながら、ほとんどの気持ちは言葉にしないと伝わりません。
ハルヒロは勇気を振り絞ってユメと激しくぶつかることで、お互いのわだかまりを解くことができたのです。

付け加えると、ここでのハルヒロの慟哭は、ここしばらくに見たアニメのシーン中で一番印象深いものになりました。


おかげで、別の誤解をシホルにされてしまいましたが・・・・・・。


さて、いよいよ、彼らが“日常”へ戻るときがやってきました。
彼らの日常とはもちろん、義勇兵としてモンスターと戦うこと。

晴弘達のパーティが、新しいメンバーのメリーにとっても、日常となれる場所になれるといいのですが。