男性が頭一つ大きいカップル。理想ですねえ。
二人でオサレマンションのキッチンに並んでお料理とか、憧れますねえ。
女の子が自分のパーカーを着ているだぼだぼな姿に欲情するとか、ちょっと手が触れあっただけで赤面してパニクってしまうとか。
そんな、どこまでも初々しい二人に、思わず嫉妬の炎を燃やしてしまうわたしです。
いよいよ最終回。
ひたすらにまぶしい桜井の笑顔に対し、目をそらすことなく正面から受け止めるために、森子は恥ずかしくないわたしになろうと決意します。
それはおそらく“自ら選んだエリートニート街道”から外れて、元のまっとうな社会人としての道を再び歩こうとする決意なのでしょう。
きっと遠くない未来。
森子が桜井へ向ける笑顔の中から、隠しようもなく垣間見える卑屈な影が、一掃されるに違いありません。
「ネト充のススメ」は、森子がスタートラインにたどり着くまでのお話だったのかもしれない。
そう、ここでゴールではなく、ここからスタート、のお話。
△▼△
えー、一転してメタな話になりますが、たぶん「ここからスタート」なのは、原作が途中でバッサリと中断されてそれっきりのせいだと思うんですよね。
終了どころかきりのいいところにも届いていない原作を改編して、アニメオリジナルのハッピーエンドを描くことを嫌ったんじゃないかな。
わたしはそういうの好きなんですけど*1、よしとしないファンも少なくないからなぁ……。
ん、そう、原作。
ホントにいろいろ省かれちゃってるんですよ。
ぽこたろうやヒメラルダのリアルの話とか、ライラックの恋心とか、カンベのあれこれとか、なにより“自らその道を選んだ”森子のお話とか、アニメの短い時間では語り尽くせないエピソードが沢山!
上で森子が恥ずかしい暮らしをしているように書いてみましたけれど、実のところそんなことは全然ないんです。
彼女はがんばりすぎるくらいにがんばりすぎてしまったんです。
これくらい休んでいてもいい。
むしろもっとゆっくりしてもいいくらい。
原作、オススメですよ。
単行本にまとまっている分から先は読むのが大変ですけれど……comico連載当時は無料で全部読めたんですけどね。
いま、一本ごとにお金がかかるから*2。
あ。いろいろ言いましたが、とっても楽しいアニメでした。
スタッフの皆様、お疲れ様です。
次回作にも期待しています。
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そんなこんなで、一年ぶり以上のアニメ全話感想書き達成!
いやぁ、なんか疲れた。
読んでくださった数少ない読者の皆様ありがとう。
さきほどBDを注文しました。
そちらについても、気が向いたら少し触れるかも知れません。
では。