高校入学直前に、たまたま河川敷で練習を見かけたチアリーディングにすっかりハマってしまった<鳩谷こはね>だったが、新入学した高校には残念なことにチア部がなかった。大きく落胆するも、生来の前向きな性格からすぐさま立ち直り「チア部を作るぞ!」と宣言して部員集めに奔走する。
まずは、新入生代表を務めていた才女の<有馬ひづめ>から。なんと彼女こそが、河川敷で見かけてこはねがチアにハマった原因となった、チアリーダーの一人だったのだ。
運命的な出会いに浮かれるこはねに対して、ひづめはまったく乗り気ではない。なにやら、チアを続けたくない理由があるようだが……。
はい、今期のきらら枠はこちら。
きららお得意の、マイナー競技(部活)ものですね。かなり気に入りました。
1話を見て感じたことは、とにかく、テンポが早いんです。
決してテンポが「いい」のではなく「早い」んです*1。
まるで、四コマをつなげて早回しにしているような、そんな錯覚すら覚えるおもしろい感触なんですよね。
「原作が四コマだから当然だろう」そう言われるかもしれません。
ちがうんです。
わたしも四コマ原作のアニメはたくさん見ていますし、それらの多くは四コマの再構成、とでも言えばいいのかな、とにかく、パズルのように順番を組み替えたり、時間の経過をうまくいじったり、一見するとある意味別物に見えるくらいに作り替えるのが常だと思うんですよ*2。
それが、本作は見事に萌え四コマ*3の文法がそのまま残っている。
新鮮なんですよね、うん。
これが錯覚なのか、実際そういう構成になっているのか、2話以降を見てから改めて判断するとして、とりあえずストーリーの方の話にしてみましょう。
主人公たちは、良くも悪くも典型的なきららキャラですね。
- 天衣無縫で人畜無害、誰からも好かれる暴走系キャラの鳩谷こはね
- お目付役のしっかり者で幼なじみの猿渡宇希
- 優等生でぐいぐい引っ張っていくタイプだけれどどこか人付き合いの下手な有馬ひづめ
まさに完璧な布陣だ。
2話以降でこれに2人が追加されることになりますが、そちらもそちらでますますカンペキになることでしょう。
ぜんぶで5人。
そういえば、部活の新設には最低5人の部員が必要というネタの大元はどこなんでしょうね。
だいたい5人ですよね。って、これたしか前にも言ったな。
それで確認したことがあるのですが、ウチの中学ではこういう基準ないです。
そもそもが生徒が新しい部活を作りたいと言ってくることを想定していない*4ので、基準も何もないらしい。
△▼△
ラスト近くで、落ち込んでいるひづめを、高い木の上にのぼって励まそうとしていたこはねに、たらふく感動させられたんですよ。
高所恐怖症なのにそんなところまでのぼって、大好きなチアでいやな思いをしてしまったひづめを、せいいっぱい応援しようとするんですよ。
技術的には問題外。安全性もてんで考慮しないずぶの素人だけど、チアに大切な「応援」の心だけはしっかりと身につけているこはねを見たら、頑なだったひづめだって心動かされるってものですよ。
わたし、ここを見て一気に気に入ってしまったわけなのですよ。
そんな感じで、来週からも見続けることに決めました。
こてこてだけどね、そこがいいのよ。そこもいいのよ。
キちゃったんだから、しょーがない。