f:id:aobanozomi:20181020131125j:plain:w300,right新入生向けの部活紹介行事に参加した瞳美は、写真美術部の面々に撮影モデルになってくれるよう懇願される。
当然のように固辞する引っ込み思案の瞳美だったが、最後に追い打ちのように加わった唯翔の言葉に、ついに折れて首肯せざるを得なかった。


f:id:aobanozomi:20181020131126j:plain:w300,left市販の星砂を用いた魔法を使って、霧の中のプールの水面を幻想的に歩いて行く美少女。
とても絵になる可憐な姿……だったのだが、あともう少しで渡りきるというそのとき、自分が使っていた星砂に秘められた力が「水の上を歩ける魔法ではないことに気づいてしまった彼女は、制服のままで水の中に沈んでしまうのだった。



思い込みの力は世界すら変える。
自分にはできる、ぜったいできる、できない理由があろうか?

そんな、絶対の自信は、文字通りに魔法となって、人の願望を叶えるのかもしれません。


f:id:aobanozomi:20181020131127j:plain:w300,right効果のない星砂の力を信じた、自力では(ほとんど)魔法を使えないはずの瞳美が、星砂に込められていると思い込んでいるものと同じ ── それ以上の ── 魔法の力を現出させたのは、信じる力と、自らに宿った、その血筋に恥じない魔法の才能のおかげ、なのでしょう。ちょうど、偽薬効果のようなものなのでしょうか。

唯翔と交わした「また魔法を見せる」約束を果たすために、家で少しずつ魔法の練習をしている効果もあったのかもしれません。
どんなに才能があったって、その才能を磨く努力がなければ、花開くものではないですからね*1

f:id:aobanozomi:20181020131128j:plain:w300,left瞳美が星砂を誤って用いた理由は、星砂の色が判別できなかったからです。
プールで撮影モデルをやる前に美術体験で描いた絵の、独特すぎる色使いを見ていた唯翔は、ここにきてついに瞳美が色のわからない障害を抱えていることに気づいてしまいました。

色がわからないことをひた隠しにしている彼女は、唯翔にこの秘密を漏らさないようにお願いします。
普通でいたい、普通に見られたい、同情なんてされたくない……おそらくはそんな理由なのでしょうか。

好んでカラフルな絵を描いているような唯翔には、モノクロームの世界に生きる瞳美の気持ちを想像することもできずに、それ以上の言葉を交わすことはありませんでした。


ちゃんと顔を合わせて、ちゃんと話をしなきゃダメ。
魔法と一緒。
思い込みが肝心


f:id:aobanozomi:20181020131129j:plain:w300,right秘密が露見することを恐れるあまり、写真美術部の彼らを避けて距離を置こうとする瞳美でしたが、程なく、それではなにも解決しないのだと気づくのです。そう、思い込みが肝心。

自分はできるんだって。こういう自分になりたいって。
思い込んで、信じ込んで、そこから努力するのって、とっても大切なんですよ。
特にまだ高校生なんだし、自信に根拠なんていらないんです! どこの誰に何を言われても、自分はすごいんだって思っててもいいんです。


だってほら、そうしたら、ほら。


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常におどおどして沈んだ顔をしていた女の子が、こんなに笑顔のかわいい魅力的な美少女に早変わりだもの。


瞳美をプールに沈めた件で罰としてプール掃除を命じられていた友達と一緒に、はしゃぎながら掃除を楽しむ彼女。


そういや翔、お前の写真ってモノクロだよな?
それなら、月白さんにもできるんじゃない?

入部させてください!


f:id:aobanozomi:20181020131131j:plain:w300,leftホースからの水で生まれた虹に包まれた罰掃除の最中、唯翔のちょっときわどい*2入部の勧誘に、即決即断で応じるかわいいかわいい瞳美ちゃんでありました。


……そして、月白琥珀は、船首に一際鮮やかに虹が描かれた船で凱旋を果たすのです。
来週は、いよいよもう一人の主人公の参戦ですね。実に楽しみです。


*1:家系から言っても、60年後の元の世界では幼い頃から練習をしていたでしょうし

*2:今のところ秘密を話していいと言われてませんから