地元で行われるイベントの実行委員会から、チア同好会への出演依頼があった。以前にバスケ部の練習試合で応援したときに見初められたらしい。返す返すもバスケ先輩様々である。
学校から離れて行うはじめての外部活動に、期待と不安に押しつぶされそうになりながら、それでも熱心に練習を重ねていく、4人であった。
人数が増えれば増えるほど華やかになって映える競技が、チアリーディングだと言えましょう。
1人より2人、2人より3人、そして4人にもなれば、3人ではできなかった新しいスタンツもできるようになります。
ましてや、今までの活動が、あくまでも「主役は別の競技」となる「応援」だったことに対し、チア同好会が今回行うのは「自分たちが主役」となる純粋な「演技」の披露です。
自然と求められるパフォーマンスも変わってきます。
実質的なコーチを務めているベテランのひづめが新しい課題として選んだものが、今回6話のサブタイトルにも含まれている「ダブルベースサイスタンド」です。
両側の
どうでもいいですが、クリスマス前にチキンを買おうとお店に行くと「フライドチキン(サイ)」みたいな札をよく目にしますよね*1。
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「ぜんぜん練習通りにできなかったし、みんなの足を引っ張ってばかりいた」
基本ネガティブで自信の無い虎徹がリハーサル後に吐いた弱音に、基本ポジティブでがんばれば何だってできると信じているこはねが応じます。

「話聞いてた?(威圧)」
虎徹の低い声が怖い。やっぱこの子、言うわ。
「だって空はピッカピカに晴れていい天気になったし、それにはじめて4人でチアやれる」
うまくやろうなんて思わなくていい。楽しもう。

こはねの才能はこの明るさだと思うのです。
チアリーディングが他のスポーツと一番違う部分は、激しく飛び、跳ね、舞い、踊りながら、決して笑顔を欠かしてはいけないところです。
そのために大事なことは、何よりも楽しむこと。まずはそこから。
楽しくないのに笑顔なんか作れませんもん。
楽しくないのに笑みを顔に張り付けて踊ってみたって、誰もそこに魅力も感じないですもん。
ひづめが以前に満点を付けたこはねの笑顔は、なるほど、それを見たら誰だって勇気をもらえる
斯くして、初の野外演技は大成功を収めます。
キレイだった。元気だった。かわいかった。
ん、満足! 来週にも期待。
*1:チキンの場合は「腰」と訳される場合が多いですが、太股も含まれています